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日本がん登録協議会 > 胃がん検診の有効性の検証 |
胃がん検診の有効性の検証[2024.03.28] |
胃がん検診の有効性の検証
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分野 |
2.がん検診(2次予防) |
活動時期 |
1995年 |
活動地域 |
宮城県 |
活動主体 |
宮城県地域がん登録 |
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背景 |
胃のバリウム検査(X線)による検診は30年来日本において広く行われてきたが、死亡率減少における有効性が証明されていない。 |
主な活動内容 |
胃がん検診の症例対照研究が行われ、受診者と地域がん登録のデータを照合することによって、胃がんの死亡を確認した。胃がん死亡者198名と年齢、性別、住所地においてマッチングした対象者577名を調査した。 |
成果 |
胃がん死亡率の減少への寄与の大部分が罹患率の減少と早期診断の普及にあることが、地域がん登録のデータにおいて確かめることができた。罹患率の減少よりも死亡率の減少のほうが著しく、理由として診断や治療技術の進歩が挙げられるが、胃がんでの罹患率と死亡率の乖離が非常に大きく、肺がんにはそれほどの差を認めないことから、検診の有効性が確認された。 |
導入および確認された制度・法律・学説 |
胃がん検診を推進すべきであるという結論に至った。 |
主要文献 |
Fukao, A., et al., The evaluation of screening for gastric cancer in Miyagi Prefecture, Japan: a population-based case-control study. Int J Cancer, 1995. 60(1): p. 45-8. |
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