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幹線道路に近接した場所の住人の発がん性の高さを示した事例[2024.03.28] |
幹線道路に近接した場所の住人の発がん性の高さを示した事例
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分野 |
5.疫学研究・研究推進 |
活動時期 |
2004年 |
活動地域 |
千葉県 |
活動主体 |
千葉県地域がん登録 |
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背景 |
これまで排ガスなどとの関係から、幹線道路とがんとの関連が問題視されてきたが、裏付けるデータがなかった。 |
主な活動内容 |
クルマの交通量が12時間で5000台以上の幹線道路から500メートル圏に住むがん患者約530人について、道路からの距離を測った。 |
成果 |
90年から94年までの5年間に、50メートル圏で男性の肺がんが500メートル圏のそれの1.76倍あった。過去のクルマの交通量が多く、それだけ汚染された空気を吸った人に肺がんが起きた可能性を示唆する。クルマの排ガス中の窒素酸化物や浮遊粒子状物質、微量重金属などによる大気汚染が原因の可能性があると考えられる。 さらに95-99年、00-02年のそれぞれについても、同様の計算をしたが、そのいずれの場合も、必ずしも50メートル圏で肺がんの発生率が高いとはいえなかった。それぞれ200メートル、250メートル両圏をトップに、100メートルから300メートル圏、それどころか450メートル圏で高いこともあった。都市化が進み、どこでも交通量の多い道路が網の目のように走って大気汚染がまん延し、いわゆる「安全地帯」がなくなった可能性がある。 |
導入および確認された制度・法律・学説 |
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主要文献 |
夕刊フジBLOG 2004年11月1日 |
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