がんの疑いがある(要精密検査が必要と言われたら)

がん検診は健康な人が受けるものです

がん検診では、「がんの疑いあり(要精検)」か「がんの疑いなし(精検不要)」かを調べ、「要精検」の場合には精密検査を受けます。

市区町村が実施したがん検診における要精密検査者のうち、がんが発見される割合は、胃がん0.10 %、肺がん0.03 %、大腸がん0.17 %、子宮頸がん0.04 %、乳がん0.28 %となっています(平成29年度地域保健・健康増進事業報告(厚生労働省)より)。「要精検」の場合でも、それがすぐにがんに結びつくわけではありません。

がん検診は、「がんがある」「がんがない」ということが判明するまでのすべての過程を指します。

がん検診の流れ
図1 がん検診の流れ 出典:国立がん研究センターがん情報サービス

お住まいの市町村では、健康増進法に基づいて、がん検診を実施しています。
がん検診の費用の多くを公費で負担しており、一部の自己負担でがん検診を受けることが出来ます。

「いつ・どこで受けられるのか」「費用は」「対象年齢は」など、詳しいことは、お住まいの市町村やご加入の健康保険組合等のがん検診担当部署にお問い合わせください。

国が推奨するがん検診

部位 主な検査内容 対象者 受診間隔
胃がん 問診、胃部X線検査または胃内視鏡検査 50歳以上の男女 2年に1回
胃部X線検査
40歳代の男女
胃部X線検査
年1回実施可
大腸がん 問診と便潜血検査 40歳以上の男女 年1回
肺がん 問診、胸部X線検査
(50歳以上の喫煙者は喀痰検査)
40歳以上の男女 年1回
子宮頸がん 問診、視診、細胞診と内診 20歳以上の女性 2年に1回
乳がん 問診、マンモグラフィー検査
(視診、触診を厚生労働省は推奨しない)
40歳以上の女性 2年に1回

精密検査とは?

がん検診の種類によって、精密検査の方法や受診できる医療機関が異なります。
精密検査を受ける医療機関については、自治体や検診を受けた医療機関、かかりつけ医などにご相談ください。