群馬県施設別生存率 渋川医療センター 2007-2008年症例

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肺がん(C33-34)5年相対生存率

肺がんの生存率はここ数年で分子標的治療薬の次々な新薬の開発、免疫チェックポイント薬の開発により飛躍的に向上すると思われます。常に最新の情報を発信していきたいと思います。
根治手術の対象となる臨床病期I、II期についてコメントする。I、II期ともさらにA、Bに区分されており、IA期、IB期でもその5年生存率には大きな差があるのが現状である。従って、A、Bを分けずに算出された今回のデータから詳しいことには言及できないが、一般にIB期の5年生存率は60%台であることから、I期症例の5年生存率が72.3%は比較的良好な成績と考えられる。出来ればIA期、IB期それぞれの5年生存率の算出が望ましい。また近年ではIB期以上の描記症例に対して積極的な術後アジュバントが行われており、おそらく5年生存率はさらに改善していると予測される。またII期症例に関しては、残念ながら症例数が極めて限られていることから今回の生存率がすなわち正確なII期症例の5年生存率を反映しているとは言えない。
(呼吸器外科部長 川島修)

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