群馬県施設別生存率 前橋赤十字病院 2014-2015年症例
全体について
当院は、群馬県の地域がん診療連携拠点病院であり、地域との連携を通して紹介された検診発見がん症例や他疾患観察中に発見されたがん症例が主体を占めます。しかし、非がん疾患を扱う診療科も多く、併存疾患として当院で新たに発見される症例も含まれます。また、高度救命救急センターを有する超急性期の総合病院であることから、地域の最後の砦として積極的に救急患者を受け入れており、そのなかにはいわゆる“がん救急”の患者さんや、高齢・全身状態不良で定期的な治療に苦慮する患者さんが多く含まれています。このような患者さんは標準治療の導入も困難な例もあり、生存率にも大きな影響を与えることが推測されます。その点をご配慮頂ければ幸いです。
胃がん
他施設と比較して、高齢者が多く平均年齢も高い傾向があります。症例数が十分でないため解析が不十分です。
大腸がん
他施設と比較して、平均年齢が高い傾向があります。また、近隣の施設において治療困難であるような併存疾患を有する患者さんに対して積極的に受け入れを行なっておりバイアスが存在すると考えられ、生存率において他施設と単純な比較は困難です。
肝細胞がん
県内で最多となる患者数を扱っており、III期、IV期と進行した症例の治療も多く行なっています。救命救急センター併設の当院の特性上、肝腫瘍が腹腔内で破裂した患者さん、他疾患を合併している患者さん、他院での治療が困難であった患者さんなど条件の悪い患者さんを数多く受け入れています。そのため生存率において他施設と単純な比較はできません。
非小細胞肺がん
女性乳がん
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