群馬県施設別生存率 伊勢崎市民病院 2007-2008年症例
全体について
当病院は地域中核の総合病院であり、様々ながん患者を多く受け入れております。
高齢者や合併症(心疾患、低肺機能、糖尿病、腎機能低下など)を有するがん患者は、早期がんであっても手術できない場合や進行がんでも化学療法を受けられない場合があります。当病院はそのようながん患者も積極的に受け入れているのが特徴です。
胃がん(C16)5年相対生存率
手術率51.3%には、手術に耐えられない全身状態の方や進行期であるⅣ期の方の割合が多いことが影響しています。また、相対生存率には併存疾患による他病死や手術率が影響していると考えられます。
大腸がん(C18-20)5年相対生存率
当病院では高齢で重い併存疾患を有する患者が多い特徴がありますが、特にステージⅠ~Ⅲでは、生存率が0.8~1.0と良好な結果でした。
キャンサーボードなど診療科を越えたチーム医療の実践が、高度な手術治療や化学療法を可能としたと考えています。
キャンサーボードなど診療科を越えたチーム医療の実践が、高度な手術治療や化学療法を可能としたと考えています。
肺がん(C33-34)5年相対生存率
当病院は高齢者や重度の合併症を有する患者まで受け入れており、Ⅳ期はⅠ期の2倍以上を占めています。Ⅰ・Ⅱ期の手術対象患者でも年齢や合併症から他の治療を選択する場合があり、またⅢ・Ⅳ期でも同じ理由から積極的治療を行えない場合も多くあります。
乳がん(C50)5年相対生存率
乳癌診療ガイドラインに基づいて診断・治療を行っております。
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