群馬県施設別生存率 群馬大学医学部附属病院 2012-2013年症例
胃がん
I期がやや低く、IV期は他施設同様厳しい状況です。当院では、高齢で複数の併存疾患を有する全身状態不良の方が多いため、ICUを含めた複数の診療科でがん医療を行っている背景があります。そのためI期の5年生存率がやや低いという結果になっており、これが全体の5年生存率に影響していると考えられます。患者総数や背景には偏りが存在するため、解釈には注意が必要です。
大腸がん
全国集計と比較してほぼ同様の結果となっています。当院は大学病院であり、他の疾患が併存している方や高リスクの方などが多い傾向にあります。病院ごとの症例背景は大きく異なるため、数値をそのまま比較できるものではないと考えられますが、ある程度の診療水準は保たれています。
非小細胞肺がん
大学病院でありハイリスク症例を担当しておりますが、概ね他の施設と同様の予後であり妥当と考えます。特にI期の生存率は県内の他施設と比較しても良好であり、併存疾患を有する患者さんが多い大学病院においても必要な治療が行えているものと考えます。III期に関しては全国平均よりも良好であり、放射線治療(単独照射および薬物治療併用)の成績が優れているものと思われます。IV期の内科症例も概ね全国平均と同様の予後であり妥当と考えます。
患者総数や背景には偏りが存在するため、解釈には注意が必要です。
患者総数や背景には偏りが存在するため、解釈には注意が必要です。
女性乳がん
5年生存率は全国集計と比較し同様であり、病期毎の検討でも遜色ない結果です。乳癌に関して
は10年生存率など、より長期的な予後も考慮していく必要があります。
は10年生存率など、より長期的な予後も考慮していく必要があります。
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