群馬県施設別生存率 群馬大学医学部附属病院 2010-2011年症例

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胃がん

胃癌の当院における生存率について、I期の生存率がやや低いという結果になっています。生存率は、患者さんの年齢、基礎疾患や健康状態等様々な因子に大きく影響されます。よって、特に施設間では高齢者の多い施設、少ない施設、他の病気をもつ患者の多い施設、少ない施設があるため、生存率を比較して、その施設の治療の良し悪しを単純に論ずることはできませんので、ご注意いただきつつ、数字を見ていただくことが重要と考えます。
当院は群馬県内唯一の大学病院として、多くの併存疾患(持病)を有していたり、全身状態が不良だったり、高齢であったりするために他院で治療が困難とされた患者さんをご紹介いただき工夫しながら治療を行っています。従って、胃癌以外の原因により長期生存が叶わなかった患者さんが多く含まれていると考えられ、そのために生存率が低くなる傾向があると言えます。

大腸がん

肺がん

手術症例については、大学病院でありハイリスク症例を担当しておりますが、概ね他の施設と同様の予後であり妥当と考えます。
III期・IV期といった内科症例については、当院・群馬県立がんセンターの成績が良好ですが、一部にはこれらの施設に来られる患者さんは、比較的年齢が若い方であることが影響している可能性があります。
群馬県全体としては、全国平均を下回っており、県全体として医師確保、医師の教育が必要と考えます。

乳がん

乳癌においては、群馬県では全国集計と比較し遜色ない結果であると考えられます。
各施設の結果についても、症例数の少ない施設では解釈に留意が必要だが、概ね問題ないと考えられる。乳癌では、他癌腫と比較して、比較的平均年齢も若く、より長期的な予後についても考慮していく必要があると考えます。

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