第1回 体験談 小川晶子さん

               
1、がんが分かってからその後
 母方が、大腸がん3名、胃がん1名、50代で亡くなっているので、2児を出産後、人間ドッグや大腸内視鏡検査、マンモグラフィー検査を行なっていました。マンモグラフィーでは「乳腺が濃くて見にくい」「高濃度乳房」という言葉も聞きましたが、「異常なし」の結果で安心して、そのまま聞き逃していました。
 1999年、右乳房上部に指に触れるしこりを発見、すぐに地元の国立病院で受診し、「乳がんです、治療は全摘」と診断されました。セカンドオピニオン、サードオピニオンを経て、最終的に2000年に大船中央病院で「くり抜き手術」を受け、放射線、抗がん剤と術後処置が続きました。

2、ピアサポーターにふれるきっかけ
 
 高崎から大船まで行って抗がん剤、慶応で放射線という遠距離通院だけでは勿体無いと、その後キャンサーネットジャパンが募集していた「乳がん体験者コーディネーター」講座を受講しました。
 資格を取った後、群馬県で活用できないかと探しましたが、うまくいかず、新聞で見た「群馬県がん対策推進協議会委員一般募集1名」に応募し、団体に属さないがん患者として協議会に参加することになりました。2013年のことです。ここで、「群馬県にもがんピアサポーターという資格を設定してほしい」と提言しました。 幸運なことに、其時の協議会議長、がん対策室長が共に、群馬県のがん対策基本計画に熱心に取り組まれ、翌年に当時全国でも珍しい県による「ピアサポーター養成講座」を開催してくれたのです。誕生したピアサポーターは、県の拠点病院に派遣されることになりました。(無料のボランティ
アですが)

3、ピアサポーターによるがんサロン
 がんを体験したからこそ、がん患者とその家族に寄り添い、気持ちを分かち合いたい、その一点です。「つながるん場」はがん患者であるが、仕事を持っている世代のために、日曜日にサロンを開催しています。ドアを開けて、一歩踏み出してくだされば、たくさんの花と笑顔がお迎えします。何も話さなくても大丈夫。椅子に座って、部屋の雰囲気に気持ちが和んでくだされば、私たちは嬉しいです。

【お問合せ】
NPO法人つながるん場
代表 松井 葉子
電話:090-3470-5783
メール:tsunagarunba@gmail.com
ブログ:https://ameblo.jp/tunagarunba/
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